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2024.7.7 06:30ゴー宣道場

「枯レルヤ」から『夫婦の絆』、そして「光る君」への関連とは?

「枯レルヤ」
第2回『過去を忘れる理由』
コチラです!
↓   ↓   ↓

【バックナンバー】
第1回 枯レルヤとは

 

まいこさんの感想のご紹介です!

「枯レルヤ」第二回、拝読しました。
『夫婦の絆』の一郎の記憶喪失が小林先生、というお話、『源氏物語』の光る君が髣髴として非常に興味深いです。一郎が蜜子を含め「大概の女は好きになれる」のは、光る君が末摘花とさえ関係できるほどに、幼時に母を失った「欠落を埋めてもらっている」からであると同時に「忘れた記憶は必要ないからじゃないか?」。必要のない負の記憶を欠落させる能力によって、思い出の中の母を美しく彩り、目の前にいるどんな女性にも美点を見つけて好きになってしまう一郎と光る君。光る君が関係を持った女性の世話を「現世を生きた証し」の一つにしているように、一郎は三人同棲をし、夫婦の絆を作るのを「現世を生きた証し」としていくのでしょうか。創造者の「現世を生きた証し」は、作品に記憶を永遠に刻み、世に送り出すこと。作品が成立した途端に、これまでの記憶は必要ないものとして執着せず、持てるパワーはまた新たな作品を生み出すために注ぎ込めるのが、神に選ばれた真の創造者なのだと思いました。

 

・・・・・・・・・・・

 

なるほど~!
そんなふうに『夫婦の絆』と『源氏物語』の光る君が重なるとは、思いもしませんでした!
そんなまいこさんが紡ぐ、深い洞察と研ぎ澄まされた表現を、ぜひご堪能下さい!

 

「光る君へ」と読む「源氏物語」
第9回 第九帖<葵 あおい>は、こちら!
↓   ↓   ↓

 

明日は
 第十帖 < 賢木 さかき >
を配信します。
どうぞお楽しみに!!

 

【バックナンバー】
第1回 第一帖<桐壺 きりつぼ>

第2回 第二帖<帚木 ははきぎ>
第3回 第三帖<空蝉 うつせみ>
第4回 第四帖<夕顔 ゆうがお>
第5回 第五帖<若紫 わかむらさき>
第6回 第六帖<末摘花 すえつむはな>
第7回 第七帖<紅葉賀 もみじのが>
第8回 第八帖<花宴 はなのえん>

 

 

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